閉じた木製の扉と、上部の小さく暗い窓がある赤レンガ造りの農家の建物。

使われてきた痕跡:木、錆、塗られた金属

鎖や板、塗装された金属には、使われてきた跡がはっきりと残っています。風雨にさらされた扉、古い機械、船の設備、街角の物たちを、細部のクローズアップと引きの視点でたどる20枚の写真です。

このシリーズは、農村の建物から船の甲板、そして街の通りへと移り変わりますが、被写体を名もない質感に還元してしまうことはしていません。部屋の上に取り付けられた自転車、古い消防車、貼り紙が幾重にも重なった戸口――どれも日常の文脈をそのまま留めています。別々の旅で撮った写真どうしをつないでいるのは、形や表面、そしてささやかな修繕の跡です。

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